ジキル博士とハイド氏
読書記録です。
ジキルとハイド。一度は耳にしたことがありますし、なんなら大体どんな話かも知っていますが、意外と読んだことがないという感じでしたので、読んでみました。
お話としては短く、薄い本ですから気軽に読めると思います。
ロンドンで弁護士業を営んでいるアタスンは、友人のジキルから遺言状を預かっていた。自分が死亡、3ヶ月以上行方不明、もしくは不在だった場合、恩人であるハイドに全財産を譲渡するという内容のものである。不審に思ったアタスンは、憎悪を抱かせるハイドを調べようとするものの、ジキルに止められてしまう。その後、街で殺人事件が発生し――。人間は一者ではなく二者から成るものである……善悪の二面性に焦点を当てた世界的名作。
Amazon 新訳 ジキル博士とハイド氏 (角川文庫) より
ジキル博士とハイド氏は同一人物。ジキル博士は、自分の中にある善と悪の人格に苦しんでいました。その苦しみから逃れるために、善と悪の人格を切り離す薬を開発しました。
切り離されたその悪の人格がハイド。このハイドが殺人事件などを起こしてしまう。
当初は、薬でジキルからハイドへ変わることを制御できていたけれども、だんだんと、ハイドの人格が強くなり薬の制御ができなくなりジキルは飲み込まれると悟る。
大体の物語の内容は上の通り。
善と悪。
よく、物事に迷った時に天使と悪魔が耳元でささやくシーンがあります。誰しも善悪の二面性を持って生まれ、その人を構成する人格が善か悪かを決めるのは、その囁きにどちらを選択するかで決まります。
ただ、常に善を選択することは、精神的にかなりのエネルギーが必要なんだろうなと改めて思わされました。
ジキルがハイドを制御できなくなることは、欲望に対して人間は非常に弱いということ。
人は楽な方へ流れると言われます。
それを食い止めようとするのは人間の理性です。結局は、ジキルの二重人格の苦しみも薬では解決なかったし。
人間の理性ってすごいと思いますね。
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