こども六法
事件や裁判が起こるたびにニュースを介して法律がどんなものであるかは断片的にみんな知っています。けど、実際に六法全書など目にしたこともないし、六法と聞いてその六つの法律を知っているかと聞かれると知らないじゃないですか?ワタシは知りませんでした。
インターネットの記事で見つけたこの本を手にとったきっかけは、こども向けの六法で子供と一緒に法律に触れるのもいいかなと思ったからです。それと、この本に出会ってワタシも知識を増やしたいという気持ちがあったので購入しました。
感想としては、『こども』と銘打ってありますがはっきり言って難しいと思います。目次としては刑法・民法・刑事訴訟法・民事訴訟法・少年法・日本国憲法の六つ。それぞれの章の中で条項をピックアップされて噛み砕いて噛み砕いて書いています。
この本が執筆された背景にはいじめや虐待を無くすためにという思いがあります。
いじめや虐待は犯罪です。
人を殴ったり蹴ったり、お金や持ち物を奪ったり、SNSにひどい悪口を書き込んだりすれば、大人であれば警察に捕まって罰を受けます。
それは法律という社会のルールによって決められていることです。
けれど、子どもは法律を知りません。
誰か大人が気づいて助けてくれるまで、たった一人で犯罪被害に苦しんでいます。
もし法律という強い味方がいることを知っていたら、もっと多くの子どもが勇気を出して助けを求めることができ、救われるかもしれません。
そのためには、子ども、友だち、保護者、先生、誰でも読めて、法律とはどんなものかを知ることができる本が必要、そう考えて作ったのが本書です。
小学生でも読めるように漢字にはすべてルビをふり、法律のむずかしい用語もできるだけわかりやすくして、イラスト付きで解説しています。
大人でも知らないことがたくさんある法律の世界、ぜひ子どもと一緒に読んで、社会のルールについて話し合ってみてください。弘文堂HPより引用
やはり大人が読んでも難しいと思ったわけが、ここで理解できます。この本は子供と大人が一緒に読んで知識を共有し、いじめや虐待について学び教育するための本だと思います。子供だけで読んでも、大人だけで読んでも片方落ち。
もし自分がいじめられたら、もし自分の子がいじめられたら。どう逃げる?どう助ける?
逆に自分が意図せずいじめや虐待の加害者にならないようには?
手元に一冊持って、いつでも調べることができる辞書としてオススメですね。
ちなみにワタシはなぜか『離婚』関係のところが面白かったですね(笑)。離婚する予定もないですけど、慰謝料とか親権者とか。。ヨゴレてますね。悪しからず。