こんにちは~
読書記録です。
大石 哲之著書「コンサル一年目が学ぶこと」を読了しました。
コンサルタント。企業から依頼を受けて、経営や業務内容の分析やアドバイスをする職業。ワタシには縁遠い高尚な職業だと思って、どんな業界なのか新入社員の目で知ってみたいと思い、Kindleで手に取りました。
しかし、タイトルからしてコンサル業界の新入社員向けの本かと見せかけて、内容はどの業界においても必須のスキルが書かれたものでした。
新入社員向けの研修では、主にビジネスマナーから取り掛かり、次に自社についての知識を学ぶことが多くて、実際の仕事の進め方については実務の中で習得していくパターンが多いと思います。
ワタシ個人的には、新入社員向けの研修の段階でこの本に書かれていることを教えた方がいいのではなかろうかと思ったほどです。
この本を読んで、これから社会人・ビジネスマンになる人たちにワタシが特に読んでほしい部分をシェアしたいと思います。
期待値を超える
ビジネスというのは、突き詰めると相手の期待を常に超え続けていくことです。顧客や消費者の期待を超え続けていくこと、依頼された仕事に込められた期待値を超え続けていくことです。
相手が何をどのレベルまで期待しているかを見極め、絶対に外さない。
そして、相手の期待値をちょっと上を常に達成していくことを意識することが大切です。
かといって、実現不可能な期待値の安請け合いはだめです。できる事はできる。できない物はできない。現状を把握・分析して顧客やクライアントに対して最良の結果を示す事が大事ですね。
考え方を考える
仕事を始める時は、いきなり作業にはいるのではなく、「アプローチ」「考え方」「段取り」の部分を最初に考えることが大事!
つまり、仕事の設計図と工程表を作る。
どのように考えたら答えがでるのか、その道筋(アプローチ方法)をまず考える。そのアプローチ方法でいいのか、手順の段階で関係各位に合意をとってから作業に入る。
具体的には、大きな設計図を示し、手順についての関係各位の合意を得る。手順に基づいて、細部の作業に取り掛かるという順番で仕事を進めると質の高い仕事ができる。
このような方法をとるメリットは
- 作業の全体像が見えるので完成までの道筋がわかり、安心感が生まれる
- 関係者同士でアプローチ方法や手順を合意しておくことで、追加の要求やどんでん返しが発生しにくい
- 事前に、作業の難易度や作業量の見積もりができる
関係各位が、作業の内容や手段、難易度・作業量を共有できると、齟齬無く作業を運べることができるし、間違ったときにも修正が早い!
スピードと質を両立する
ワタシが伝えたいことはこれかもしれません。
スピードと質を両立する。なんだか、相反する事を言っているように思えますが。。
時間を掛けて完璧なものを目指すよりも多少汚くても構わないのでとにかく早く作る。
時間を掛けていきなり100点を目指すより、最初に早く前進してラフでもいいので答えを探る。
この考え方は非常に大事なことで、仕事を依頼された時、まずは60%くらいの出来で提出することをワタシはよくやります。
これは、まず仕事の大枠を捉えて方向性をはっきりさせてるためと、早く提出することで早く修正点を見つけることができ、それを繰り返すと最終的に仕上がったもののクオリティが上がるためです。
スピードと質を両立するというよりも、スピードを上げると結果的に質が上がるというのがワタシの言葉としては正しいかもしれませんね。
ざっくりという言葉には気をつけろ
これは本の内容とは関係なく、ワタシが残しておきたいことです。
会社員になって、幾度となく「ざっくり」を依頼される事があります。「〇〇の数字をざっくり出しといて」とか「〇〇についてざっくり調べといて」とか。
人それぞれ、「ざっくり」の感覚って違うもんです。先に書いた、相手の期待値を超えるには、その人に応じた「ざっくり」に対応しないといけないわけです。
ワタシ的には「ざっくり」は2種類あると思っていて、
- 依頼主が依頼内容の「ざっくり」の答えを持っているパターン
- 依頼主も依頼内容を理解しておらず、丸投げの「ざっくり」パターン
1.の場合は、依頼主の「ざっくり」とワタシの「ざっくり」をすり合わせて、相違点があるかどうかを依頼主が欲しがっているパターンですね。相違点がなければそのままGOサインですが、相違点があった場合には修正や追加が必要かどうかなどの検討に入るので、質の高い「ざっくり」質問だと思います。
2.の場合は厄介で、「ざっくり」とイチから仕事を形にしてくれというパターン。「ざっくり」もなにも依頼主がどんなものが「ざっくり」にあたるのかをイメージできていないので、ワタシが作ったものが「ざっくり」になってしまい、修正や追加などの検討もなかなか進まないという。あまり受けたくない「ざっくり」です
会社員を長くやっていると、「ざっくり」が多く発生します。
これに対応するためにも、先に書いたように「60%くらいの出来」を仕事の期限まで何回も出し続け、関係各所を巻き込んでブラッシュアップを図り、最終的に100%に仕上げることをワタシは心がけております。
最後に
大石 哲之著書「コンサル一年目が学ぶこと」
しかし、タイトルとは裏腹に、内容はどの業界においても必須のスキルが書かれたものでした。
新入社員向けの研修の段階でこの本に書かれていることを教えた方がいいのではなかろうかと思います
これから社会人・ビジネスマンになる人たちには一読の価値アリの一冊です。
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