強烈な夏の印象
夏休みが始まりましたね。
今年も身動きは小さめが良しとされる夏休みになってしまいますが、夏の長いお休みを有意義に過ごしてほしいと思います。(って、ステイホームを良いことにゲーム三昧な夏休みが目に見えているんですが・・それはそれで仕方ない。)
ワタシたちが小中学生の頃の夏休みは40日間で、途中2回ほど登校日があったような記感じだったと思います。ところが、今の子供たちって1ヶ月ほどの夏休みなので少し可愛そうな気もしなくもないですね。
夏休み。何してただろう?
ワタシは家族旅行などのイベントよりも、夏休み中の日常風景の方が、不思議と色濃く印象に残っているタイプなんですよね。
夏休み。何をしていただろう?と考えると、ふと脳裏をよぎった絵が「デパートの屋上」「キリギリス」「昼寝と扇風機」。
この3つをつなげて説明すると、夏休みになるとワタシは一人で祖父祖母の家へ泊まりに行っていました。京都市内から市内の移動なのでそれほど大きな移動ではないんですけど。
祖父と祖母はワタシを必ずデパートに連れて行ってくれて、何かを買ってくれました。ワタシはおもちゃやゲームなどには目もくれず、デパートの屋上にあるペットショップに行き、「カブトムシ」や「クワガタムシ」を選んでいる子供でした。
とにかく、昆虫やその他の生き物が好きな子供だったんですよね。そんなワタシが「カブトムシ」「クワガタムシ」以外に目を奪われた生き物がいまして。
「キリギリス」。
今では全く見かけないのですが、35年近く前頃、「キリギリス」はペットショップで販売されていたのをご存知でしょうか?ワタシの記憶にあるのは、キリギリスと玉ねぎ一片が入っている、緑のプラスティック製の屋根型の小さな虫かごが、天井からぶら下がっているイメージです。
江戸時代の虫売りについて知っていたワタシは、なんとなくノスタルジーを感じて、デパートの屋上でその「キリギリス」の虫かごを買ってもらった夏休みがありました。
「ギーッス チョン」と鳴く、どことなく涙を誘う玉ねぎの匂いがするそのかごを大事に家に持ってかえり、日差しのない家の軒先に吊るしました。
「ギーッス チョン」「ギーッス チョン」
夏休みの午後。夕立が来る少し前くらいに、誰もいないテレビも消えた部屋で扇風機を独り占めして昼寝(とはいっても子供なんで昼間にがっつり寝るわけないんですけど。)している時間が、大人っぽくて感じて好きでした。
目を閉じていると、外で遊ぶ近所の子や友達の喧騒、首を振る扇風機の羽音の隙間に聞こえてくる「キリギリス」の鳴き声が強烈な夏の印象をワタシに残しました。
あの時間と空間は、たぶん一番涼しい。
キリギリスは、昔、草むらに行けばいくらでもいたと思いますが、茂みが少し深いところにいることが多く、バッタと違って捕まえるのが難しかったと思います。一度くらいしか捕まえた記憶がないですからね。
今でも、キリギリスがいる草むらはあるんだろうか。
これを書いていてそんなことを思ったので、今度近くの草むらやいつもの河川敷に網と虫かごをもってキリギリスを探しに行ってみようかと思います。
今日も最後までありがとうございます!ポチリとお願いします!めっちゃ喜びます!
にほんブログ村ぐうたら日記ランキングTwitterもやってます!フォロー大歓迎です!!
Follow @shidoiblog