こんにちは~。
最近、知人の奥様が鳥取県へお出かけすることがあったらしく、奥様がその予定をカレンダーに書き込んでいたらしいのですが、○/○~○/○まで『取鳥』と書いたそうで、家族から総ツッコミを受けたという話を聞きました。
話はここからで、ツッコまれた奥様も負けず嫌いなのか反論をしたそうです。
その内容が、『トットリを漢字で表すには”鳥取”よりも”取鳥”のほうが自然じゃないか?鳥取をトットリと読むほうが独特表現かつ不自然でおかしい!』という主張で、結論『私は間違っていない』という屁理屈を捏ねられたと。
どんなテンションで、どこまで本気で言ってるのかは計り知れませんが、プライベートの笑い話なので、『ハハハッ(笑)』と受け流しておきました。
トットリの漢字表記が”取鳥”ではなく”鳥取”であるというのは一般常識であり事実です。
これから先も揺るがないであろうこの大きな事実に対して、漢字の読み方が独特表現かつおかしいと屁理屈を捏ねて自分を正当化する人になんとか納得行く説明をできないものかと思ったことに加え、ワタシが”なぜ鳥取をトットリと読むのか?”という疑問を放置できる性格ではないので、色々と調べてみました。
すると、屁理屈をひっくり返せそうな面白いことが分かりました。
鳥取の名前の由来
奈良時代、鳥取東部の久松山付近は湖などの水辺が多く、水鳥が多く生息していました。その水鳥を捕獲する仕事をしていた人たちを”鳥取部”(ととりべ)と言い、その鳥取部たちが多く住んでいた事からその近辺を鳥取というようになったそうです。
鳥を取る人が鳥取の名前の由来ですから、取鳥ではないことは理解できると思います。
取る鳥でなく、鳥取りなのです。
和語と漢語の読み方の違い
訓読みの語を連ねた”和語”と音読みの語を連ねた”漢語”では漢字の並びが逆になります。
例えば、漢語で『登山・とざん』、和語で『山登り・やまのぼり』ですよね。
なので、名前の由来である『鳥取り・とりとり』は訓読みの和語ですから、漢語表現にするならば音読みの『取鳥・しゅちょう』と読むべきでしょうね。
送り仮名の「り」が省かれているのは、「手刷り」が「手刷」などの例からも、日本語表現として自然ですし、「とりとり」から「とっとり」に発音が変わっているのは、「堀田」が「ほりた」から「ほった」、「尻手」が「しりて」から「しって」に変化した事と同様の事です。
鳥取(ととり)部が”とりとり”になって”とっとり”に変化したと考えるのが自然だとワタシは思います。
まとめ
以上の事を踏まえて、最初に書いた屁理屈者を納得させるには、
- 鳥取県の名前の由来は”鳥取部(ととりべ)”であることから、取鳥と表記するには無理がある。
- トットリは訓読みの和語であるので、「鳥取り・とりとり」が変化した読み方。トットリを漢語表現にするのであれば「取鳥・しゅちょう」と読むべき。
- 送り仮名の省略や発音の変化は日本語表現として不思議ではない。
この3点で説明をすればいいのかなと思います。とっとりを取鳥と表記するほうがしっくり来るという指摘は由来からして的外れですし、読み方についても取鳥だと漢語の音読み発音になるので、これもまた的外れ。
それでも、屁理屈者が『私は間違ってない』と言うのであれば、鳥取の名前の由来を根底から覆す証明が必要になるんじゃないですかね。
長々と調べた事をまとめましたが、結局、間違いを認めず屁理屈捏ねる人にこのような説明をしても響かないんですよね~。
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