バカとつき合うな
少しタイトルが直接的過ぎな感じもありますが、めちゃくちゃ惹かれるタイトルだったので手に取りました。堀江貴文氏と西野亮廣氏の共作です。
バカ。身近にいるアイツみたいな奴か?それとも毎日すれ違うアイツみたいな奴か?とワタシの思うバカを揃えに揃えて読み始めました。
読了まで時間は掛かりませんでした。感想はとても面白い。繰り返し何回でも読める内容だったと思います。最初、図書館で借りて読みましたが手元に置いておきたいので購入することは決定です。
本書ではバカが28個でてきます。
あんなバカ、こんなバカ。アイツの事だったり、自分に当てはまったり。この本のどこを開いてもバカというワードが出てくるので、ちょっと気持ちよくも思えてきます。
2人の言ういろんなバカを読んだのですが、それぞれが思うバカにはそれぞれ一本筋の通った思考があるとワタシは受け取りました。
堀江氏の言うバカは『自分から時間を奪っていく人たち』
同氏の他の書籍で、これからの時代は一つの仕事で一生やっていく時代ではなく、いろんな仕事を並行して行い、いろんな肩書を持ち、自分の価値を高めることが必要な時代になると書いています。
すでにいろんな肩書を持ち、どんどん自分の価値を高めて行っている同氏には数秒の時間でさえ他人ややりたくないことに取られることはストレスなのだろう。
西野氏の言うバカは『思考停止な人たち』
同氏はとても考える人です。そして戦略家。圧倒的に不利な条件に自分を置いて、人と違うことをやろうとする人なので、常に思考を巡らせていないと局面を乗り切れないのでしょうね。
強要するバカ、善意のバカあたりでそれが如実に感じます。『これまで当たり前』だと思われていた事を『なぜ当たり前なのか』を考え本質を突き止め、それを踏まえて『これは当たり前じゃなくていい』と自分で結論づける。
その主張はとてもロジカルなのだが、批判は多い。なぜなら、同氏のロジックを理解する以前に、『これまで当たり前』のロジックを批判側は掴めてないから。
このように同氏は旧態依然のまま思考停止している事がバカだと言う。
最後に
読んでいてもう一つ気付いたことは、本書に出てくる28個のバカは誰しも1つは当てはまるんではないだろうかと言うこと。
少なくともワタシは読んでいて、『このバカと、このバカはワタシに当てはまるなぁ』といくつか自分にオーバーラップして読んでいる箇所がありました。
もしかすると、ここに出てくるバカはワタシの弱点だとか足りない部分をバカと言う表現にして指摘されているのではと思うようになりました。
この本は、バカにも『悪いバカ』と『良いバカ』に種類分けされると言います。(具体的には本書をご参照ください)
そうか、ワタシという人間は部分的にバカで構成されていて、その悪いバカを良いバカに変えていこうぜと言われているんだなと。