お元気ですか?ワタシは元気です。

関西在住のアラフィフ会社員による、めちゃくちゃインドアな雑記ブログ

風評被害を広げないためにも学ぶ必要がありそうだ。

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仕事上、お客さんからの問い合わせに対応することは日常茶飯事なんですが、中には解せないというか、良い気分にならない問い合わせが来ることがあります。今日も下唇を噛みました。

 

 

福島産の原料使ってますか?

問い合わせの中で、『福島産の原料使ってますか?』の質問には正直ゲンナリします。食品を取り扱う中で安心安全が第一優先であることは当然ですが、この質問だけは本当にゲンナリします。

何故かと言うと、だいたいその次にお客さんの口から発される言葉は『福島産は選ばないようにしている』。こちらも事情は察するに易い。放射性物質だ。まだ、風評被害を広げる人が少なからずいる。

加工食品であれば、量と価格の安定供給するために原材料の産地を指定せず、取れ高や価格に応じて使用する原材料を全国から選定する事は一般的だと思います。もちろんロット単位でトレースを掛ければ産地まで分かるでしょうし。

それを踏まえて、この様なお問い合わせについては上記を説明し、福島産が100%使っていないとは言えないのでと購入を控えてもらいます。

その後はとても情けない気持ちになります。同じ日本なのにと。

 

福島県の食品出荷基準はめちゃくちゃ厳しい

このような問い合わせで心が折れる時があるので、何度か福島県の食品出荷基準をワタシなりに調べていました。もちろん放射性物質に関する検査についてです。

そもそも、3.11以前は輸入食品を除く日本に流通する食品には放射線基準はなかったんです。3.11以降に一般食品の放射線基準値を1kg=500ベクレルと設定したんです。

この基準って言うのも、アメリカ・EUの基準値に比べると1/10以下。その後さらに基準値を厳しくして1kg=100ベクレルとより安心に近づいたのです。

それを前提に、福島県の農産物やお米は産地と県で2回の検査をして1kg=100ベクレルを超えない物だけを出荷しています。

しかも、第1段階の産地での検査では確実に1kg=100ベクレルを下回る判定ができるよう、1kg=50ベクレルという更に厳しいスクリーニングレベルで管理しています。

それ以降も流通段階などでも確認がされています。

 

ごちゃごちゃ書きましたが最後に

ワタシは『福島産の原料使ってますか?』の問い合わせがとても悔しすぎて、できる限りの事は調べました。福島県のページと総理官邸ページで見てもらえればだいたいのことは調べられます。

ワタシの説明が間違ってたらすみません。

『福島産の原料使ってますか?』って聞く人に聞いてみたい。

どんな出荷基準を設けてるか知っていますか?と。風評被害はこうやって生まれていくんですよと。

軽く調べただけで偉そうに言うなと思うかもしれませんが、知ると言うことは一歩踏み出すことです。

www.pref.fukushima.lg.jp

www.kantei.go.jp