昨日、新聞に目を通していると、親の体罰禁止に向けて厚生労働省が具体的な例を示したガイドラインをまとめたとの記事がありました。『言う事聞かないので頬を叩いた』『長時間正座をさせた』など軽いものでも体罰に該当し法律で禁止されるらしい。
ワタシ的には親の体罰禁止は賛成
児童虐待のニュースが相次ぐ中でこういった流れになるのは自然なことだと思う。躾と称して虐待なんて人間として論外。ワタシ自身、これまで子供と向き合ってきた中で、躾と称して殴る蹴るなどはしたことない。しかし、躾として軽く叩くくらいのことはしたことはある。
でも、よくよく思い返してみると軽くでも叩いたあと、とても叩いてしまった事に後悔というか自責の念に駆られて苦しくなっていたなと思います。
健全な親ならこういう感情を一度は経験していると思う。
叩きたくないけど、躾としてここは痛みを伴っても教えるべきだと叩くこともあるんですよね。そして毎回自分を責める。こんな悪循環はないと思う。
それならば、法律で子育てに体罰は禁止だと決めてくれるほうがありがたい。叩きたくて叩いている親なんて虐待を除けばゼロですよ。絶対。
そういう意味で体罰禁止には賛成。全ての教育において体罰は不要です。
反対派は躾がしっかりデキる人だと思う。
体罰を容認する、要は反対派が民間調査で約6割いるという内容もあって結構多いなという印象でした。『自分で痛みを知らない人間は他人の痛みを理解できない』といういつものセンテンスも出てきてましたね。
ワタシ的には『自分が叩かれたことのない人間なら他人を叩くことはしない』のではないかとも考えます。
あと、時には躾のために手を出すことが必要と考える人の多くは『痛み』を知っているんじゃなくて『躾のための体罰』と『虐待』のボーダーラインをしっかり認識できている人たちで体罰を使ってしっかり躾ができる人たちなんだと思うんです。
だから、ごく普通の親にとっては躾に体罰が必要か否かはこれまで通り、それぞれの考え方と感覚で選ぶことが自然だと思うんです。
ただ、ワタシは必要ないと思ってます。
躾の体罰と虐待は紙一重
しかし、第三者から見た虐待かどうかの判断基準が厳しくなっているのも、この流れなのかもしれません。虐待事件が続いているから、怒られてる子供や夜に出歩いている子供を見た時に一瞬でも疑いの目で見る世の中になっているのだと思います。
まさに、紙一重だと誰もが思っているわけです。ワタシ自身も他人事ではありません。
ワタシが全ての体罰に反対の理由
学生時代の体育教師による体罰が未だにどうしても許せないからです。体罰が許された時代だったのかもしれませんが、毎日どこかで誰かが平手打ちされてました。授業中・昼休み・部活動。どこにいても体罰が横行してました。
ある女子の部活動の顧問である体育教師は、昼休みに男子と話をしていたという理由で平手打ち。
校内を移動していた際、掃き集めていたゴミを知らずに踏みつけてしまったら平手打ち。
おかしいことをおかしいと意見したら平手打ち。
このような環境で高校の三年間を過ごし、平手打ちを受けながら体罰は絶対に許してはいけないと心に強く思ったことが直接の理由です。
高校時代はワタシにとって今でも人生の汚点です。
まとめ
躾に体罰が必要か?いらない!時と場合によっては必要!いろんな意見があって然り。もっともっと意見を出し合ってガイドラインを磨いてほしいですね。
ワタシたちが絶対に見失ってはダメなのが、虐待を無くすことが目的だということ。